Ubiquitous Learning Architecture For Next Genaration

2004年度進捗状況

2004 年度,本研究グループの進捗は,良好であり成果が得られたと考える.実習実験用語学教育教材に関して,本研究グループで開発するマルチメディア英語CALL 教材は,国際化時代の到来を迎えた日本の外国語教育に相応しい発信型の英語教材となるよう検討を重ねた.実証実験においては,日本人学生が実際に遭遇する可能性の高い場面設定での発信型CALL教材として,日本の代表的な名所・旧跡や伝統行事を外国人留学生や研究者,観光客等に英語で紹介するという状況設定を試みた.名所・旧跡の英語での案内は,史跡近辺の学生に馴染みの深い内容というばかりでなく,我が国の学生全体が共有できる文化的発信のコンテンツ開発であると言える.

表現形態に基づく適応的映像圧縮・伝送に関して,本研究グループで開発する語学教材は,3 次元CG を積極的に取り入れたマルチメディアコンテンツであるため,データ量が膨大になる.このコンテンツを教材サーバから学習者の端末に配信する際のネットワーク帯域は,学習者が学習時に利用できるネットワーク環境によって様々に異なる.このため,コンテンツを,学習に必要な視覚情報が失われない形で,ネットワーク帯域に収まるサイズに圧縮する技術が必要であるが,伝送すべきコンテンツは表現形態によってデータ量が異なる.本研究グループでは,講義映像を例にとり,講義状況を認識しながら,ネットワーク帯域が不足している状況では,データをバッファリングしながら時間遅延を加えて伝送する一方,帯域に余裕ができた状況では,バッファに残っているデータを伝送して時間遅延を取り戻すことができる圧縮・伝送技術の開発を行った.このシステムでは,時間同期は失われるものの,学習上は支障のないデータ伝送が実現できたと言える.