コラム
北米の大学おけるオープンソースソフトウェアによる情報基盤整備の現状(7)
[2005年07月06日]
4 まとめ
本章では,北米の高等教育機関におけるオープンソースベースの情報基盤ソフトウェア整備に関する動向を述べるとともに,我が国における課題について述べた.オープンソースプロジェクトで重要なポイントの一つは「広がりをいかに作るか」である.広がりを作り出すための活動は,他者との違いを際だたせることを求められる学術研究的な活動とは大きく異なるため,学術研究を主任務とする教員が主導した動きでは広がりを作り出すことは厳しいかもしれない.特に,各大学における情報基盤センター等の学内構成員へのサービス提供を主任務とするセンター教員であっても,学部・大学院等の部局組織からの一時的な異動である場合が多く,出身部局の評価基準でセンター教員を評価される傾向が強い.我が国のオープンソースベースの大学間連携による情報基盤整備を促進するためには,新たな評価基準の下での人事・組織づくりが急務であろう.
謝辞
執筆に際し,本プロジェクト研究代表および分担者が委員として参画した「ユビキタス環境下での学習支援システムの開発検討に関する基礎調査」(財団法人千里国際情報事業財団が文部科学省からの委託により実施)での調査・議論を参考にした.