Ubiquitous Learning Architecture For Next Genaration

研究開発の特徴

本プロジェクトで研究開発する次世代CMS は,ユビキタス情報環境下における高等教育機関での教育・学習支援において,教員・学生の利用端末や利用環境,利用様態などの利用者コンテキストを獲得・統合・解析し,また,利用者コンテキストに適応してサービス内容を処理・提示することを可能にします.

とりわけ,講義の要素を教材(教科書,スライド,講演)・講義室環境(講義室内・外の状況,注目状況)・講義インタラクション(対話,演習,協調)に分け,それらを個別に遍在化しつつ統合するモデルを提案し,ユビキタス環境を分化して研究課題を明確にとらえて実施します.さらに,利用者コンテキストに関わるこれらの機能を,基盤ソフトウェアの標準機能として組み込み,利用者コンテキストの獲得・統合・解析および利用者コンテキストに基づいた適応処理・適応提示を統合的に取り扱えるシステムを目指している点は,システムとしての優れた有用性を提供します.

このようなユビキタス情報環境下での利用を前提とした機能は,北米を中心に普及しているベンダー製CMS(WebCT など)やオープンソースCMS では実現されていません.また,ミシガン大学・マサチューセッツ工科大学(MIT)・スタンフォード大学・インディアナ大学が中心となり開発しているSakai CMS においては,携帯電話・PDA 等,複数種類の端末への表示機能が検討されているのみとなっています.

さらに,研究代表者及び本研究開発グループのサブテーマリーダは,各大学においてCMS の運用や関連するサービスを全学的に提供する情報基盤センターに属しており,本研究開発の推進や実証実験を通じて全学レベルでの成果展開が期待できます.また,3 大学の情報基盤センターは,国内の大学における情報基盤センター群の中核であることから,センター間の既存の協力関係を通じた全国レベルでの成果展開も期待できます.